GACKの日記代わりなブログ。
たまぁにTRPG関連の記事があがります。
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このブログは堕島ブログになります。
PC供養ってやつですが…実は初めてなんだよね。 せいぜい華々しく逝かせてやろうと思います。 以下PC口調半狂乱笑いまくり乙。 * * * アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア 私の中から光が消えて… 私の中から力が消えて… どうしてあなたは笑ってくれないの? どうして私は…笑っていられないの? 私の中から光が消えて… 私の中から力が消えて… いつの間にか頭痛はなくなっていた。 いつの間にか、体は痛まなくなった。 不思議と死ぬことに恐怖は無かった。 あるのは不思議なまでの静かさと…恐いほどの喪失感。 今まで持っていなかったものを、当たり前のように失う恐怖。 今まで持っていなかったものを…失いたくないという我が侭。 あぁ、そうか。 私は夢から覚めるだけなんだ。 いつからか外さなかった仮面が落ちる。 いつからか外せなかった仮面が落ちる。 いつからか泣けなかった私は…大粒の涙を流していた。 ★ ★ ★ 「…先生、ポールマンが目を覚ましました!」 白い服を着た眼鏡の人が、白い服を着たヒゲのおじさんと話している。 ああ…私は本当に…どのくらい眠っていたんだろう? 白い服を着た眼鏡の人が、私に何か言っている。 …何を言っているんだろう? わからない。 聞えていないわけじゃない。 きっと…わからないわけでもない。 私の体に、たくさんの管がついていることに気づいた。 頭にたくさん、心臓にたくさん、腕にひとつ。 そこで、理性が飛んだ。 ドウシテ私ハ、縛ラレテイルノ? アァ、ソウカ。 夢ハ終ワッテシマッタンダ――― なぜだろう。男の人に作ってもらった蒼く透き通ったナイフ。 それが、ポケットに入っている気がした。 ☆ ☆ ☆ 「で?どうなったんだ、その女。」 「あぁ、施設にいる人間を…かたっぱしから殺していった。」 「どうやって!?丸腰の…それも少女だろ?」 「いや、凶器は蒼いガラスか何かのナイフだったらしい。人を切った後だってのに、恐ろしく冷たかったらしいぜ。」 「…なっ。施設にいたんだろ!?凶器なんて…」 「あぁ、警察もそれで悩んでるらしい。どこからともなく現れて…崩れて消えた凶器ってな。」 「なんだよそれ…まるで夢じゃねぇか。 んで?その女はどうなったんだ?」 「壊れた。」 「はぁ?」 「…だから、壊れたんだよ。」 「…何が?」 「…わかんねぇよ。壊れたんだから壊れたんだ。 その施設に駆けつけた警官がそいつを殺す前に、死んでた。」 「…誰に殺されたんだ?」 「殺されてねぇよ。施設にいる人間は…全員殺されたんだ。」 「はぁ!?ますますわかんねぇ。そいつなんで死んだんだ?」 「…だから、壊れたんだってよ。それこそ…」 「…なんだ?」 「人形のように、眠ったらしい。」 ★ ★ ★ なんだ、夢が覚めても夢は続いていたんだ。 一面は赤い赤い血の海。すごく…いい匂い。 みんなみんな動かなくなったけど、すごくいい音を奏でてくれた。 肌の裂ける音。筋肉の切れる音。神経を切断し動脈を刈り取り頚椎を貫通し私のナイフは奏でた。 生きている音を。死んでいく音を。 それは…人間が奏でる、人間にしか奏でられない最初で最後の音楽。 白い白い箱が、赤く赤く染まる。 染み出した赤い血。嬉しくてこぼれた透明な涙。 あはははははははははははははははははははははははははははははははは 私は笑った。 嬉しくて、嬉しくて、そして、どうしようもなく悲しくて。 ここはあの島じゃない。 ここは夢の中じゃない。 夢の中なら…もっと綺麗に殺せた。 夢の中なら…もっと楽しかった。 夢の中なら…お友達だっていた。 コロセバコロスホド、コレガ夢ダトイウコトニ気付イテシマウ。 それが嫌で殺した。こんなはずじゃないって殺した。 私はナイフをもっている。私は仮面をかぶっている。 子猫ちゃんは逃げちゃったんだ。虫さんはきっと穴を掘ってる。 そう思いたかった。そうだって信じたかった。 だけど。 そんなこと全部嘘だって、私が一番知っていた。 白い箱の中にいた最後の人は、床を見て、壁を見て、泣き喚いて逃げた。 追いかけっこは大好きだから、泣きながら追いかけた。 あはははははははははははははははははははははははははははははははは 私の笑い声が、白い箱の中に響く。 女の人の足を切った。 変な声を出して、女の人が転がった。 腕を切り落とした。 女の人は涙を流していた。 お腹を突き刺した。 女の人は血を吐いていた。 心を突き刺した。 それで、女の人の音は止まった。 あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは 私は笑った。 私は泣いた。 私は… 私の中にあった光が…それで全部消えた。 人は痛みの無いまま死ねるんだ。 人は生きているまま死ねるんだ。 自分の存在が…どこにも無いとき。 存在している空間のどこにも自分がいない。 存在している空間のどこにも自分の居場所が無い。 存在している空間のどこにいても…自分がわからない時。 人は…生きているまま死ねるんだ。 私はお人形さんのレティ。 ならば、生きていることをやめよう。 私に宿っていた今までの命は、あの島でもらった小さな光。 それが消えたなら、私はもう…。 私は、ただの人形に戻ろう。 * * * これが弔いになるのなら。 これが償いになるのなら。 これを書き記そう。 いつまでも残るように。最期に届くように。 PR |
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G線上のGACK
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38
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男性
誕生日:
1986/10/23
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大学生
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ギター、TRPG、作曲、バスケ
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